木曜日

去年もそんな日記を書いた気がするのですが、僕は、雪が降ると、雪だるま作りたくて雪合戦したくて嬉しくてわくわくしてそわそわしてしまうタチでして、それなのに、今日東京で雪が降ったらしいことを、ずっとテレワークだったのに久々に出社した今日、すっかり日が暮れた仕事終わりの今、知ったのです……。がっくし。

雪が降ると毎回思い出すのは、中学生のときにバンプオブチキンスノースマイルを聴きながら「こんなことしてみてえ〜!」といつも思っていたのですが、お前、中学生当時の俺よ、お前さ、向こう10年以上はそんなイベントは発生しないから、そのムラムラ盛った気持ちとイチモツは一旦引っ込めときなさい、ということです。

最寄駅に着いたら、少しでもいいから積もってるといいなー、雪。

月曜日

いつまで経っても仕事は嫌だよ月曜日。

行きも帰りもNiziUを聴いてなんとか奮い立たせています。

 

Make you happyは完璧だと思っていたけど、新曲Step and a stepが完璧過ぎるせいでなんか霞んで聞こえてしまいます。びっくり!

アイドルってメンバーの評価とかに話が行きがちだけれど、まずはやっぱり曲の良さが大事じゃないですか?僕はそう思います。中田ヤスタカPerfume然り、ヒャダイン期のももクロ然り、作詞作曲陣ががっちりしていた90年代以前のアイドルもそう。

最近は何かと、ゴリ押しだ、とか言う人もいるけれど、曲がめちゃくちゃ良ければ多くの人がいっぱい聴きたくなって当然だし、それをどんな人が歌っているのか気になる人が増えてメディア露出が増えるのは自然の摂理だと思いませんか?僕はそう思います。曲がめちゃくちゃ良い限りは、ゴリ押しという概念は存在しないと。(昔はゴリ押しゴリ押し言わなかったのは、今に比べてどのアイドルも曲が良かったからかもしれないですよね。)

偏った視線からの乱暴なアイドル論だと思いますけど、あながち間違ってなくないですか?異論は認めますが受け付けません。

 

それにしても、NiziUのために民放音楽番組を観てると、どのアーティスト(そもそもアーティストって何!?)もほとんど良さが分からなくて、I don't belong here感で叫び出したくなります。斜に構えてるとかじゃなくて、本当にしんどくなってきてしまうんです。僕の日記をわざわざ読もうとしてやる人なんて全員変態だと思うので、分かっていただける方も少なくないと思います。

普段は一般社会人の仮面を被って生きているけれど、こう言う瞬間に、「あ、そういえば自分は『生きづらい側』の人間だったんだ」と思い出されてしまうんですよね。

だからこそ、世の中で流行ってるものを自分も好きになれたということが、そのものへの愛情以上に、実は嬉しかったりするのです。NiziUありがとう……。


(参照 1:16〜 I don't belong here感)

 

(本当に良いので聴いてください)

 

(実は一昨日生まれて初めて109の中に入りました。興奮し過ぎてI don't belong hereする暇もなかったです)

土曜日

歯の詰め物が欠けてしまいました。

自粛して放置してたら恐ろしいになりそうなので、外出。少し遠いけれど、友人がやっている歯医者へ。歯医者っていくつになってもやっぱりちょっと恐いから、知ってる人にやってもらえると安心感があります。

極力人混みを避けるため、あまり使わない私鉄とモノレールを乗り継いで。

外は毎日の憂鬱が嘘だったみたいに晴れていて、乗客が少なくがらんとした車内に、換気のために1/4くらい開けられた窓の隙間から穏やかな風が吹いて、柔らかな日が差し込んで、外には桜が咲いていて(まだ散って無かったんだ!)、こんなに穏やかな時間は無いなって思います。

なんだか穏やか過ぎて、こっちの方が嘘みたい。

日曜日

金曜日は都知事の要請を受けて異例のテレワークだったけれど、明日からはまた満員電車に乗らないといけないらしいです。ノーテンキな気もするけれど、そうしないと仕事が無い。

それは、職場の方針。翻って自分はどうか。これまでの行動は正しかったか。これからの行動に自信が持てるか。

潜伏期間は約2週間といいます。既にどこかで気付かずにウィルスを貰っていて、この2週間でせっせとばら撒いていた……ということが無いとは言い切れません。誰だって言い切れないと思います。

基礎疾患があると死にやすいといいます。小児喘息がそれに該当するのか分かりません。もう喘息発作は出ないけれど、煙たいライブハウスに居れば呼吸が苦しくなるし、翌日までしんどくなります。件のウィルス、呼吸器系というのが、少し引っかかります。

近いうちに死ぬかもしれない。

後悔の無いように生きているつもりだし(あっても音楽で昇華しているし)、これからの人生に大して期待もしていないから、生への執着は、そんなに無いです。多分、他人よりは。でも、肺炎で死ぬのは嫌だなあ。苦しそう。

件のウィルスで死んだ人のひとり、として処理されるのも嫌だな。ちゃんと個人として弔って欲しいです。葬儀ではちゃんとWeezerのUndoneを流してさ。きっと今死んだらそれどころではないでしょう。

誰かにうつせば、自分がその人を死に追いやることになるかもしれないです。やりきれない。怖い。

体調の悪い人と濃厚接触したとか、そういう心当たりがあるわけでは無いのですが。お得意の悪妄想。

妄想と言ったって、毎日満員電車に乗っていたのだから、そして明日からも乗るのだから、あってもおかしくない話。

社会の歯車になっちゃった以上、自分の考えがどうとか事情がどうとか、関係無くて、いつも通り出勤しろと言われたら、そうするしかない。死んだらごめん、殺したらごめん、って思いながら、仕方ないって諦めるしかないのです。

これは多分、僕だけの日記じゃない。

火曜日

雪は夜更過ぎに雨へと変わり、逆山下達郎なお天気。そういうわけで東京、雪はまだ積もりません。

雪だるま作りたかったなーっと思いながら昼休み、エレベーターに乗っていると、職場のおばさま方の「雪で喜ぶのは子供だけよねえ」の声。

こちとら雪だるまだけじゃなくて雪合戦だってしたいんだぞ!

金曜日

職場でうんこをしました。

職場にいる時間の中で、うんこの時間は、唯一ひとりになれて、ほっとする時間。

用を足して、水を流した後、便器に目をやると、折り畳まれて厚みを持ったトイレットペーパーが、水に融けずに空気を包んでぷくりと浮かんでいました。それはちょうど、てるてる坊主のまるい頭のような、あるいは、子どもの頃にお風呂で作ったブクブク玉(タオルで空気を包みながら湯船に沈めたもの。ギュッとすると泡がブクブク出てくる)のような……。

可愛さとは縁遠く冷たい高層ビルの職場に、唐突に現れたコイツ。なんだか愛おしく思えてきました。自分以外に誰もいない秘密の部屋で、自分だけの宝物を見つけた気分。

少し眺めた後、再度水を流します。くるくる回っているコイツ。

意外とすぐに崩れないな。このまま水を流し続けて、気が付いたら終業時間になっていないかな。

思った瞬間に崩れて流れます。

良いものを見れたな。気分は悪くない。

個室を出ると、手洗い場に上司の姿。いつもより少しだけ、深々とお辞儀をしてみたのでした。