火曜日

『俺の家の話』最終話をようやく観た。

久しぶりに鼻水が出るくらいにボロボロ泣いてしまった。

僕の父はちょうど長瀬みたいに大きくて、ちょうど40代で亡くなったから、重ねながら観てしまったのだと思う。

父が死んで暫くの間は、ドラマのように姿こそ見えなかったけれど、家の中では父の仕業としか思えないようなことがよく起こって、その度家族で「パパがいるね」という話をしていたことを思い出した。不思議な話だけど、大人になった今も、というか大人になって尚更、やっぱりあれは父がそこに居たんだとしか思えない。その父の見えない影に、当時の家族がどれだけ救われたことかと思い返す。と同時に、そうやって、その先20年も抜け出せない沼にずぶずぶとはまっていったのかもしれない、とも思う。

最近父のことを思い出すことが多い。

それは、20年経って母がようやく立ち直り、父のことを普通に話すようになったからだと思う。それまでは、母と同じく僕も、わざわざ考えない、わざわざ口にしないようにしていた気がする。母に気を遣っていた部分もあるかもしれない。

今は、父のことも含めてちゃんと自分のアイデンティティだと思えるし、逆にわざわざ避けるようなことじゃないと感じるようになった。

ドラマみたいにきれいな話ではないから、話のまとめ方が分からなくなった。終わり。