月曜日

朝になると雨の音が聞こえます。

またか、と独りごちながら、時計を見るとまだ午前6時。年度末を乗り越え浮かれて取った午前休を、二日酔いをさますのに浪費する覚悟を決め、もう一度、二度、眠りにつきます。

 

12時前。沈んだ気分のまま外に出ると、雨はもう止んでいたけれど、一晩で桜並木がすっかり散ってしまっています。駅に向かう入学式帰りの親子連れ集団に紛れて、浮かない顔の若いサラリーマンがひとり。